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第21回宮崎県美術海外留学賞

 株式会社文化コーポレーション(本社:宮崎県宮崎市、社長:齊藤幹生)は、協賛している「宮崎県美術海外留学賞(主催:株式会社宮崎日日新聞社)」の第21回宮崎県美術海外留学賞を受賞された木村道子 様から作品を寄贈して頂きました。
 今回の寄贈作品は、「あおいことり」というタイトルで、一文字で表すと「静」のイメージとの事でした。「青」は木村道子 様の好きな色で、日本からイタリア・フィレンツェへ和紙を持って行き、テンペラという絵画技法で描かれたものです。

1 宮崎県美術海外留学賞について
 宮崎日日新聞紙齢20,000号と宮崎県立美術館完成を記念して、1996年(平成8年)に創設されました。宮崎県内の芸術文化振興に貢献できる人材育成を目指したもので、県内在住の作家を対象に宮日美展の実績や県内外の美術展での活動などを参考に、宮崎日日新聞社や有識者らでつくる選考委員会が選んできました。
 選ばれた作家へは、宮崎日日新聞社、宮崎県、県内企業から1年間の留学中の学費や滞在費、壮行会費、帰国後の報告展開催費用などが提供されます。

2 木村 道子(Michiko Kimura)
(1)プロフィール
  https://uminekosha.jimdofree.com/
 1979年(昭和54年)東京都生まれ。宮崎県国富町で育つ。
 佐土原高校産業デザイン科卒。宮崎大学美術科卒。
 2017年(平成29年)、渡伊。
 絵画修復士 Giannetti Elena
 ミラノブレラ国立美術学院・清水哲朗教授に指示。
 フィレンツェ国立美術学院 Scuola Libera del Nudoにて学ぶ。
 現在、トスカーナ州サン・ジミャーノにて制作を行う。

(2)自分にとっての「学び」とは
 自ら留学の意志を表し応募という留学制度に変わり、チャンスを得た渡伊の機会だった。留学中は、何か結果を残さねばと言う使命感のようなものを、ずっと自分に荷していた。
 一日も無駄にしたくないという思いで学びのキーワードを探し、各地の教会の古い板絵やフレスコ画を訪ね、現地の学校や職人の工房で学んだ。
 イタリアで生きる人々との様々な出会いもあった。知的な経験だけでなく、その土地の風土に触れ、現地の人々との交流が自分にとっての学びだったのだと思う。イタリアに来て一年過ぎた頃から、ずっと背負ってきた思いから少し解放されたような気がする。
 この先どんな表現を生み出せるか、試行錯誤を続けながらイタリアで制作している。

 木村道子 様のイタリア・フィレンツェ等の話題で盛り上がりました。また、今後の活動についてもお話して頂きました。

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